不明記録集
君の声が聞こえる。笑顔で笑う。俺は種の気配を感じていた。 俺の役目は『種』を目覚めさない事。 壊しても良かったのだが、俺はそんな簡単には壊さない。壊したくない。 今夜、君の記憶を『全て』取って偽りの記憶を植え付ける作業を行う。この範囲は君を知…
『それ』を作るのなら何かを失う必要があった。 私はそれを理解するのには無理があった。時間と共に『それ』は消えてゆく。 私は探さないとならない。だからやる必要があるのだ。 『それ』がそんな事を知る由など何処にも無い。 それを知っている人など何処…
チリチリチリチリ・・・・。 何かが燃える音がこの部屋に木霊する。それと同時に妙な心臓の音が聞こえる。 何かがくる・・・。それも相当恐ろしい何かが来る・・・。 何も言わず奥へ行く。奥に答えがあると分かっている以上、行かなければならない。でも変な…
我の友人の研究を記す。 友人の科学者は人格あるいは肉体を作り、それを生きられる『人』としての計画を作った。友人は我にその為の実験体が欲しいと言ったので、我は我の友人にこの事を少し伏せて事情を話した。結果、彼は悩みながらも承知してくれた。 「…
「・・・これがアレなのか?」 「多分。合っていると思うが・・・」 アレを見てみる。どう見ても兵器には見えないが・・・ 「・・・俺はこれが兵器には見えない」 「ーっ!!こいつ相当魔力あるー」 そう。言われてみれば確かに相当の魔力があった。目覚めれ…
ぽつぽつと 雨ガ降ル。 言葉だけでは伝わりキレナイオト。 寂シイ。 イマ、我の前ニ君がイる。アあ、いルトも。彼ガ望んデイたモの。 そレをヤつによっテ・・・。ユっクり朽ちてユく。 ・・・モし、我ノ声が聞こえルのなラ、言っテ欲シい。 「彼は、ソ・・・…