夢想の針鼠の夢跡

物語に隠されたもう1つの物語 『過ち』を知る物語

幻想の赤月 6章  二重空間大結界~Double space great barrier~

注意 ・黒羽様の作品の派生作品です。

   ・許可は得てます。

   ・此処からネタバレが発生します。嫌な人は見ないようにしてください!!

6章はやや短めにしてあります。

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??? ロストタワー最高階層 ソニック

「!?何だ!!」

酸素が急に無くなった気がした。急に高い所にでも移動したのだろうか??

「急に酸素が無くなると・・・うう、頭が」

「去れ。犠牲は出したく無いんだよ。」

「?」

聞き慣れた声がする。声の主に行ってみる。

 

「・・・!?何故お前が!?いやそれ以前にどうしたんだその姿!?」

「待っていたぜ、ソニック。」

ニッコリと笑う。いやいや明らかに何があったのって聞きたくなる姿をしている。羽があるんだぞ!?死んでしまったのか??

「・・・死んでなんかいないさ。だって」

シルバーの頭にコツンと頭で叩くと軽く短く言った。

「俺は彼なんだから」

「・・・お前が記憶を持った俺なのか??」

「それはすぐに分かると思うぜ」

そう言った後彼はそのまま空を2周周り真ん中で立って、術を唱えていた。

『ルナクロック・シャインマジック!!』

彼は2つの術を同時に唱えたみたいだ。

「・・・全ては平和の為にー・・・」

そうやって彼が言った後、彼は羽の状態のまま、シルバーの心臓に目掛け突っ込んで来た。

「・・・。聞こえる。彼の声が」

「・・・シルバー。」

それが記憶を無くしたシルバーが最後に言った言葉だった。

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ウォイス

「・・・大丈夫か??」

「ああ。あんな感じだったのか?彼は」

「まぁ、だいたいあってる。それよりも何故お前羽が?」

「・・・秘密だ」

何故秘密にするかが不明なのだが。

「・・・予知夢を決行するんだろ??誰が人柱だったんだ??」

「シャドウだったんだが、その時は不安定だった風景が見られた。・・・シルバー、お前となら出来るか??」

「ソニックでも出来るんじゃないのか??」

「魔力を持つ者が人柱になるべきなんだよ。シャドウもある程度宿っているが、それだけでは保つかどうか不安だ。ソニックには魔力があまり宿って無いからな」

これの他に予知夢で彼に異変が起こるという予知夢を見たからという理由もあった。シルバーはそれを知っているが、それを知らない素振りで納得しているフリ(振りというよりかはそれも兼ねての方が正しい)をした。

「・・・成る程な。それなら納得出来るぜ。だが、2人は出来るのか?」

「・・・出来る。資料を見てみたが、術者・人柱の数は問わないみたいだしな。」

「ソニックさん、申し訳無いけれど、この部屋に入られたら終わりなんだ。だから、ここを死守してくれないかな??」

「分かったぜ。此処を守ればいいんだな」

「頼みます、ソニックさん!!」

シャオン、シアンはそう言いながら術式の指定位置に移動する。

シルバー・シャドウは真ん中の所へ、俺は彼から見て真正面の位置に移動した。

「・・・カオスエメラルド、俺達に力を貸してくれ・・・!!!」

右手と左手を繋ぐ。そのまま彼らはスーパー化をするみたいだ。

「ハァアアァ!!」

(よし、今だ!!)

そのまま俺達は術を唱え始めた。

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ソニック

「・・・始まったみたいだな」

満月の中の封印。この5人の中で3人覚醒をしているのだ。成功を祈るしかない。

問題は唱えている間に敵の襲い方が急に荒くなる事だ。封印されるという恐怖に覚醒する者も少なくなく、敵の中に普通という言葉が無くなる。つまり、唱え始めから完了までが一番強くなるのだ。

(にしては気絶してる奴が多いんじゃないか??)

そういえば彼、本物のシルバーの霊(?)は俺達よりも早く来たんだった。おそらくその際に攻撃した跡がこれなのだろう。

「!!危な!!」

気絶していた筈の住民は急に殺意を放ちながらそのまま俺を攻撃してきた。

「ソニックウィンド!!!」

俺の速さから生じた風はそのまま敵に向かって吹いて行った。

「ギィアァアア!!」

訳の分からない声だ。不気味であるが、狂っているのだろうか。

そうやって考えている内に一気に攻撃が仕掛けてきた。

「!!」

目の前に刃が飛んでくる。やばい、避けられない!!

・・・・・。

既に遅かったみたいだ。深くでは無いが、ナイフにかすれてしまった。これくらいなら、大丈夫だろうとは思った時。

「ぐっ・・・!!毒が入ってたか!!」

毒に侵される。これは全く考えてなかった事だ。とはいえ、回復する暇が無い。戦うしかないのだ。

「結構ハードな戦いだな、こりゃ」

サバイバルゲームみたいなノリでそのまま攻撃を続けた。

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シルバー

「ルウェアコリアウナリォスワクェレーショモブロッサムクレハヴァ・・・」

術を唱えている3人はとても真剣な顔をしていた。

「・・・シャドウ、言いたい事があるんだ」

「・・・何だ??」

「俺達はこの後結界の所有者としてこの先守らなくてはならない。ソニックやテイルスなどには死がある。それを受け入れないといけないんだ。でもな、きっと俺達の事を理解してくれる人っているよな・・・??」

「・・・ああ。きっといる」

俺は微笑んだ後、彼も微笑んだ。

「俺達、形の違う双子みたいだな」

手を繋ぎ、俺は左手を、彼は右手を上げて、そのまま俺達は

「応えてくれー この世界に光をー」

シャドウの声は結界を生じる元として、俺の声は結界を支える元として、俺達の手は結界を操る元として、結界は現れた。

 

それからの事は・・・。覚えてないんだ。

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続く。

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ここまでです!!結果の前にCM来るのと同じですwスミマセン>< 本編と関連するからという理由もありますけれどね。

上の英語は結界の意味です。タイトルって重要だね(おい

 

次回で過去編としての小説は最終章、その後はちょっと未来話辺りの話をちょっとだそうと思います。

様々な事件が沢山続き、遂には心髄にまで及んで行って、己の中でそれを重く、鋭く貫くのだ。 嘘だらけの世界で信じる事が出来るのは、己自身ただ一人。痛い思いとかしても良いんだ、嘘をつくのはもうこれで最後にしよう。だからお願い。早ク逃ゲテ。