夢想の針鼠の夢跡

物語に隠されたもう1つの物語 『過ち』を知る物語

幻想の赤月 ??? 守護者狩り 前編

・これは黒羽様の派生作品です。

・許可は得ています。

・ネタバレ注意です。

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??? ???

何か変だ。

具体的に何が?というと分からないが、何かが変だ。

意味が分からないのだ。彼の言う事が訳分からない。

多分彼と俺の話を集めれば、全て分かると思った。でも、彼は教えてくれない。あいつだけだ。あの術は何かを。

ただゆっくりと、終着に向かっているのか??

終焉の歯車が廻っているのは確かだ。それは分かる。でも、何かが足りない気がする。

色々考えたのだが、何が足りないかが分かった。

「・・・分かった。これでは答えが矛盾してしまうのか・・・!!」

さあ困った。矛盾したのは分かった。けれど・・・

何が矛盾してるか分からない。 間違い探しをしろとでも言いたいのか??

紅月が知っている訳無い。あいつは復活を望む者。矛盾してる内容は分からない。となるとこの事を知っているのは彼かあの人か・・・。

いや、あの人は分からない。あの人は一緒にいた。あの状態で出来るとは思えない。

ということは・・・

「・・・あいつ、まさか全て分かっていたからあの行動が起こせたのか・・・!!!」

大胆すぎる魔術。アレは完全にリスクがあった筈だ。それを起こしたのに目立たないという自体変だ。となると次に考えられる行動は・・・!!

「今すぐに止めに行かないと大変な事になる・・・!!!」

シャオン、シアン、シャドウ、ソニック、テイルス、フィート、スパーク、サファリ、ステア、フォルカ、ツィンク、ソシア・・・!!

誰でもいい、彼を・・・シルバーを止めさせてくれ!!!

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??? シルバー

「・・・どうやら気づかれたか。真実を疑うのに100年1ヶ月28日20時34分58秒か・・・」

俺は懐中時計を見た。現在、夜の10時23分。

・・・今は誰も動かない。時を止めているから。

100年前目覚めた能力。それは時を操れる事。時さえ止めてしまえば、全てを。

ようやく気がついてくれた。答えを、真実を疑った者が。

答えを言うと、今のままでは矛盾してしまう。俺は矛盾しない真実を知っている。

記憶を失った俺と唯一ディアの行方を知る俺がいたからこそ出来た答えが。

 

ロストタワーで何があったか。実は彼らが来る前、真実の答えにたどり着いた。闇の住民は知ってるが、普通の者は知ることが出来なかった。俺だけを除き。

貴方達が考えている結論と、俺が考えている結論は違う。あの時だけで運命って変わるんだなと思った。

 

多分彼らは『俺の呪印が剥がれていない』と思っているだろう。また、『封印したのは不明』(これは俺、シャドウ、ウォイス、ソニック、シアン、シャオンのみ知っているのだが、シャオンは記憶を失っているので微妙)も、『全ては終わった』と思っているだろう。彼らはきっと封印を溶けない様に守っている。

・・・正直言おう。呪印は一回剥がれていた。俺が悲鳴を上げたその直後に剥がれてしまった。気がついた俺は悲しみと共に、再度呪印をした。それも、ウォイスが掛けた物より強いのを。100年前に一回剥がれたのを、貼り直して今に至っている。

封印はもう分かるだろう。ただ、ディアも関係があった。彼女の言っていた通りだった。彼女が俺の呪印を外す鍵だったみたいだ。つまり、彼女を殺したその後に剥がれたのだ。

全て終わってない。まだ。もし俺が最後の所有者で守護者だったとしても、全部隙があった。特に最後は解くのに時間が掛かるのを俺は分かっていた。それを利用すれば再び結界が貼られ、全て無かった事になる。ただ、大勢でいると確実にバレるから全く口にしなかった。

過去にウォイスが結界を貼った事があるのは不明だ。ただ分かる事はウォイスと俺の話で、過去に起こった事が全て分かる事だ。多分彼は口に出さないが俺には何となくだが、分かった。居ない間にも隠れた物語があった。

『これからはお前が物語を作るんだ。』

彼の言った言葉を思い返していた。

『・・・あと、お前に伝えたい事がある』

『何だ??』

『これから先、選ばれし者と復活を望む者とで争いが起こる。いずれどちらかがお前の所へ来るだろう。その時まで一切首を突っ込まないでくれ。出来るだけ表に出ないでくれ。あくまで普通の住民の振りをするんだ。』

『・・・テイルスの書いたあの地図は無視していいのか??』

『構わない。むしろ色々周るべきだろうな。』

『・・・分かった。もしバレたらどうする??』

『お前の力で時を止めるなり記憶を変えるなりしてくれ。俺と接触すれば関係者と思われる。話す時は基本テレパシーにしてくれ』

『シャドウには何故言わなかったんだ??』

『囮だ。彼は殺されても平気だから』

『・・・お前らしいな』

あの時に話した事、守ってはいた。ただ目立たないよう行動したのは事実だ。

俺を止めに来る者は現れるのは承知していた。だが、まさかお前だったとは思わなかった。対策を練らないといけない。

この後俺がする行為。それは『満月を隠す』魔術だ。つまり、魔力を最大源に発揮が出来なくする魔術。赤月の時点で覚醒が発生してるのだから、大変な事になっているのは間違い無い。被害が大きくなるだけだ。これは俺を除く全体に影響が出るので、異変といえば異変になる。敵味方問わず、弱体化するのは間違い無い。ここの所よく満月になる。それは、ウォイスや紅月が魔術で満月にしてるからだ。それを止めてしまえば、2つ共弱くなり、結果として紅月側に負担を掛ける(俺は無害だから)。異変さえ起こしてしまえば、被害を少なくする事が出来る。

「満月は悪魔が出るから」

最近俺は狂い始めている気はあった。俺だけで何か企んでいるんだし、彼らはそれらに気づかない。かくれんぼしてるみたいで楽しいのかもしれない。俺から見れば、彼らの戦いはサッカー観戦とかそんな類にしか見えなかった。何故愚かな戦いを挑むのかという考えが大きかった。

「イリュージョンムーンダストブレイク!!」

霧が濃くなる。全体に届け。月が欠ける小さな呪文を。

時が止まっている今に広がった霧。

「・・・何故、これをやったんだ??」

後ろを見れば彼が立っていた。時は止めている筈なのだが??

「時は止めた筈だ。何故ここにいるんだ??」

「・・・僕はカオスエメラルドの血を引く者・・・。だからだ」

「何しに来た?」

「貴様を止める為にな!!」

そう言って彼は急に俺の頬を殴ろうとした。しゃがんだその瞬間だった。

「!!ちっ・・・。ウォイスか!!」

「・・・何か怪しいから追ってみたが。まさかお前がこんな事をしていたなんてな。」

「付け狙われていたか・・・。だが、お前も似た様な事はしただろう??」

正直な所、彼も事件と異変は起した。俺を行方不明にした者と天気をおかしくした異変だ。正直行方不明なのは俺も悪いが、天気はあいつ独自の判断だ。

「・・・それは」

「そうやって差別するのか??そんな事をするお前も悪だ!!!」

「!!避けろ!!!」

バァン・・・。 1秒も進んでないこの世界で何かが狂った気がした。

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??? シャドウ

感情が壊れる。僕には分からない。何故2人が泣いているかあまり分からない。

あの場に入れない。彼らのプレッシャーに負けてしまうのだ。

「もう・・・全て終わって欲しいのに、お前らが・・・!!!」

シルバーは本気で攻撃してきている。

「・・・。」

何も言わずに守っているウォイスはただ黙っていた。

「お前らには知らない事を俺は知っていた!!それを黙るのはとても辛かったんだよ!!お前らには分からないだろうけどな!!!」

彼にしては珍しい近距離攻撃。ウォイスも避けているが、時々掠れる攻撃もあった。

「伝えてしまえば敵に知らされてしまう・・・。その恐怖で今までずっと黙って来た・・・。運命って卑怯だよな!!」

一番強い拳を放った。が、彼の拳は奴の両手で受け止められた。

「・・・聞いてくれよ。確かにお前は居ない時もあったし、その時に色々あったのは知っている。俺にも伝えきれなかった事もあるんだよ・・・・」

「!!ぐっ・・・」

「時には知らない方が良かった情報もあるかもしれないけどさ。知るべき事もある筈だろ??」

「その区別、どうやってつけばいいのさ!!第一、俺はー」

「だから、お前を理解してくれる友達がいるんだよ。」

「・・・!」

ウォイスは笑顔を見せた。シルバーは倒れて、泣き出した。

「・・・どうして一人で悩み続けたんだろう」

「・・・教えてくれよ。何故、こんな異変を創ったか」

「いいよ。全て話を明かすよ。あの事件の裏であった事、望んだ事、彼女について、とかをな・・・」

この時、僕は全てを知った。

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・・・これは100年前のソニックが殺されたあの事件と結界の話だ。

シャドウ達にも言ってたが、俺は植物を育てている事を知ってる筈だろ?? 本当に育てていたんだ。収穫がとても楽しみにしてたけれど、アレのせいで作物が育たなかった。結果、異変にいち早く気づく事が出来たんだ。理由は言わなくてもお前達なら分かるだろ? ウォイスよりかは少し遅かったが、何か変化があった事は理解出来たんだ。ただ、異変に気がついた当時は予知夢など出てなかった。 そこで俺はこっそりと神々の神殿に行って、あらかじめフォルカに伝えたんだよ。『闇の住民が街を荒らし始めている』ってな。その時フォルカは教えてくれたぜ。ウォイスが過去に闇の住民と戦った事があった事、そしてあの結界を1人でやったってな。結界の内容は人柱が必要だと書かれてたが、どうやってやったんだろうな?? まあ、これはあまり関係無いから飛ばすけれどな。ところで、フォルカは知ってるよな?シャドウは初めて聞く名前だから言っておくが、彼女は神様の1人だ。ウォイスとは旧友の関係だったっけな。今は神殿を守る者として人間界に住んでるから会ってみるのもいいかもな。彼女は出来事をあるノートであるペンで書くと、その通りになってしまう能力を持つ。正直、シャオンの行方とか書いてしまえばと思って質問したが、どうも他人の事となると変えるのは難しいみたいだな。せいぜい役職を変えるくらいが限界だというらしい。まあ、その出来事にも利用したが、後で言おう。

そもそもウォイスがシャオンを追い求めていた理由、それは『自分と対等な魔導師に育て上げる』だろ??もう1人の選ばれし者のスパークにあまり関心を持ってなかったみたいだが、彼もそれなりに重要な役だからな、少しだけサポートしてあげた。まあ、多分気がついてないと思うけどな。シャオンとは過去に何かあったと聞いているぜ。多分あの事件の以前に面識があるんだろ?? 何があったかはお前に聞いてみないとわからないけどさ。

まあ話を進めようか。あの後、戦いに備えるように拠点や戦力となる者を集めただろ??アレ、一部裏切り者がいるって聞いたぜ。俺はそいつらが拠点の管理とかやらされると危険だから、裏切り者は記憶を操ったんだ。後に戦力がおかしくなったのはその為だ。それをきっかけに敵味方ともに拠点近く取られてしまったな。あれは申し訳無い。疑問に思ったんだが、この間ウォイスの目撃情報が無い。アンタ、その間何があったのさ?? 俺の話を終えた後に聞こう。

その間にちょっと間があった筈だ。GUNと闇の住民で戦ってた時期。シャドウはまあGUNの1人だからしょうがないが、俺達は何をしてたか覚えているか??俺は『フォルカが言うある所に連れて来て貰った』。使って欲しいのがあるって言われたからな。他の人には伝えるなって言われたから伝えなかったけれど、今なら言える事だろ?? そこである方と知り合ってな。これらは今でも関連する人だな。シャオンを探す際にいた筈だろ??居なかったなら行ってしまったかもな。彼もそろそろ寿命だって言ってたしな・・・。居なかったらご冥福を祈るぜ。

戦いの前半は基本ソニックの側近として戦っていたから話す事は無いが、しいて言うなら、終わった人

後半は結界関連の話をしたよな??会議行う前にウォイスと話しただろ??途中でソニックとシャドウが乱入したけれどさ。ここで俺だけ予知夢の内容を教えてもらう事になった。つまり、あの事件は運命もあるが、正直言えばあれは多少分かっていた事なんだ。シャドウは多分ソニックが毒を受け、ウォイスの言った内容でようやく予知夢の内容理解したんじゃないか?その夜はこっそりとシアンと話していたが、内容は世間話くらいだからスルーで。偽物・・・ファイだったか?記憶は取ったけれど、あの後本当に取れているか確認したが取れていたな。アレ、教会の掃除係として利用しれもらったぜ。見覚えがある奴がいたなぁって感じがあったのはその為だ。

ちょっと話が飛んでしまったな。まあ会議終了後、ウォイスと話した。・・・ライラス事件の事も少しな。詳しい資料が無いから不明点が多いが、もしかしたら結界ってそこから来てるのではと予想した事もあったな・・・。まあ、今回とはあまり関係無いから触れないでおくが。

問題はここからだ。その後俺のカオスコントロールで4つのグループに分けた筈だろ??アレは瞬時に理解したのではなく、魔力からなんだ。戯言の森~フェイクループ辺りって魔力が殆ど無いだろ??そこは近距離を得意とする『魔力があまり宿って無い者』を集めた。ではソニックは?ってなるだろ??これは、指揮を取る為だ。シアン、シャオンは当時少々幼いからな。指揮は難しいだろうと思ったんだ。その為、俺はソニックを拠点破壊にした。分かると思うが、ロストタワー、拠点辺りは魔力が溢れる程多いから『魔導師中心に集めた』。神殿は普通なので、両方扱える者にした。それくらいで終わるならいいよな??

だが、途中で思わぬ事が起こった。ディアが神殿に潜入された事だ。ソニックやウォイスは気がついたみたいだが。そして俺は記憶と肉体を取られ、結果分裂してしまった。戻ろうとはしたんだが、結界が貼られて入る事が出来なかった。俺はフォルカに相談をし、あの方とフォルカと俺で話合いをした。結果、フォルカが影で拠点を壊し、俺は先にロストタワーに行き、全員の様子を見る事になった。シャドウ・ウォイスが魂の奴が見えたらしいが、アレは俺だ。野次馬になっていたな・・・。ここらへんからはウォイスやシャドウでさえ分からなかった、俺だけ知っている範囲だ。

先に頂上に行ってみたら、本来水が無い筈があった。彼女が言っていたんだ。その水を飲むと覚醒能力が操れるってな。俺は迷いながらも飲んだぜ。あの味はとても言葉に出来ない程美味しい水だったな。あの後どうなったか?何故かは知らないが、ここで羽と時間を操る能力と魔力を得たんだ。身体能力もそれなりに上がったかな?そのあと、ディアが現れてな。彼女驚いてたな。・・・それはお前らも一緒だな。あの後、決着を着けたぜ。・・・勝敗は分かるだろ? 倒れた彼女を見た時、同時に呪印が溶けそうだった。もし宿ってなかったら、ウォイスが慌ててするだろうし、やったらウォイスの魔力が減り、結界が成り立たなくなるんじゃないかって思ってさ。だから俺は魔術で呪印をした。それも、前より強いのをな。覚醒能力を一部封印した。その後、ディアの恋人が現れてな。続けて戦うパターンだったが、気絶してくれたから、安心したぜ。その気絶は雑魚の敵にも及んだ。何をしたか分からないが、多分波動みたいなのをやったんではないかと思っている。それでお前達が来た訳だ。

結界は俺とシャドウを人柱になり、ウォイス、シアン、シャオンが作る者になり、ソニックはそれを守る役だったんだよな?? ソニックに異変があったのは俺がいち早く気がついたんだが、俺は助けに行けなかった。さらに最後、シャオンが攻撃を受けて、結界に飲み込まれた。結果、4人で封印したって事になるな。シャオンはこの後、この時代に落ちてきて、結界の関係者である事と、自分の事を一部記憶に無くなってしまった。結果としてウォイスが真実の鏡に言っても見えなかったんだろ?まあ、それは後で。ソニックはその後毒で長く保てなかった。しかし、お前は1週間だと言っていたが、実際は2週間だっただろ??何故かは不明だけどさ。もしかしたらシアンが出来る限りの事はしたんじゃないのか??俺達も抱えきれない魔力で1週間あまり動けなかったけどな。結界の後遺症が無かったのはウォイスだけだったな。そのおかげで食べ物とか飲み物を買って貰ったな。あれは今も感謝してるぜ。

1週間はシャドウとシアンとソニックで基本会話だ。残りの1週間はとても重要だな。

ようやく動ける様になった俺は神殿に行って、フォルカに全てを話した。あの後は結界の声を聞いたり、祈っていたりした。・・・シアンみたいなシスターみたいに。

ソニックの死の3~4日前はシャドウとウォイスでこれからの事を話合ったな。シャドウはアレ以前に気づかれたみたいだな。・・・あの時は何をしていた??ウォイスは途中まで影で行動してたが、途中から守護者である事を明かし、その後は表で活動してたな。一番目立ってたんじゃないか??元から敵から狙われていたが。事件前なのにな。・・・だが当時どうも気づかれて無かったみたいだな。どっちかと言うと真実を知る者としてだったな。俺は多分最後の砦だったんだろ??真実の鏡で見ていたが、シャオンやスパーク率いる選ばれし者も紅月率いる復活を望む者も完全に迷宮入してただろ??そりゃそうだろうな。・・・本来いる筈の場所に居ないんだしな。結果として気づかれるのは本当に終盤だと思った。未だに見つかってないのにな。・・・正直驚いてるぜ。まさか守護者として所有者として最後に戦うとはね・・・。当然守る為だから本気で行かせて貰おうよ・・・。もうあいつらの情報なんて見えているからな。戦っているぜ。今も。

 

・・・これらがお前達が知らなかった真実だ。俺だけこれをずっと持っていた。これらを知るのは恐怖だった。だから今まで笑顔で飾っていた。

これなら答えが分かる筈だろ・・・??

・・・『何もかも欲望の戦いに飲まれていってる』のを何故分からないんだ??

だから戦いは嫌いなんだよ。平和であって欲しいんだよ・・・・

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??? シャドウ

「・・・お前にそんな過去があったとは・・・」

彼の話を聞き終えた僕は彼が辛いと言っているのも分かる気がした。

「だからといって月を欠けるのはどうかと思うが」

 「だが、異変は異変だ。止めさせて貰うぞ!!シルバー!!」

「理由も聞いてないのにか?少し考えな。じゃあな」

「待て!!」

彼の声を無視し、そのまま彼は何処かへ行ってしまった。

「・・・理由があるって何だよ」

「こっちの方が利益がある。放置しておこう」

「だが、異変だぞ?だからー」

「だから有利にしたんだろ??それに・・・。!? ぐっ・・・」

縄の様な物で巻かれてしまった。行動が出来ない!!

「逃げろ!!ウォイス!!」

紅月の奴か!?エメラルド目的か??

「シャドウを捕まえたわ。ついでにウォイスも連れて行くよ」

「ちっ・・・スモークライト!!」

「!?ちっ!!」

輝いて眩しい煙が立った。晴れた時、ウォイスの姿は無かった。

「逃したか・・・!!」

「貴様、何をするんだ・・・??」

「決まってるじゃない、『守護者狩り』よ」

「!!」

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中編に続く

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あとがきは後編終了時に。

・・・ちなみに前編の時点で幻想の紅月は大体終わってます。後は本編と関連する事くらいです(殴

様々な事件が沢山続き、遂には心髄にまで及んで行って、己の中でそれを重く、鋭く貫くのだ。 嘘だらけの世界で信じる事が出来るのは、己自身ただ一人。痛い思いとかしても良いんだ、嘘をつくのはもうこれで最後にしよう。だからお願い。早ク逃ゲテ。