日記ノ十ノ巻~The interval of time
タッ、タッ、タッ。 「あーあ、こんなんじゃ暇でなりませんわ!!」
私、ティア・アンブラ・レヴィアは此処『アファレイド』で母に言われ、お城に連れてかれる事となっていた。 そもそも、私の家族の人は貴族であり、私はお嬢様という我侭言い放題の位にいる訳なのだが、私は正直退屈でたまらなかった。強いていうのなら、たまにいるウォイス様の魔術を一回見てみたい、といった所であろうか。行きたいと思ってはいたものの、行けるムードではなかった。
(嫌ですよ、ママはいっつも私の事、置いて行くんだもん)
プクーと頬を膨らましながら歩くと、コツンと前の人に当たった。
「!!す・・・すみません!!」
私は謝ると、その人は笑った。
「いや、良いんだ。君、怪我は大丈夫?」
見た目等で最初は女性かと思ったが、声・性格からしてどうやら男性らしい。彼は自分自らが突っ込んだのにも関わらず、私を心配してくれていた。
「大丈夫です、あの…すみません」
「大丈夫、大丈夫。怪我してないならまだ良いんだ」
本格的に見ると、この国の住民ではない事に気がついた。この国は蒼い目をしているが、彼は黄色の目をしていた。
「シルバー、其処にいたのか」
「あ、シャドウ。どうしたんだ?」
「その目の前の少女に用があってな」
シャドウとシルバーというと、あのソニックの友人・・・!?シャドウと呼ばれた彼は私を見ると、少し溜め息ついて、こう言ってきた。
「お前、ティアか?」
「あ、はい。私ですが・・・?」
「王宮に来てと、王の伝言を頂いている。あまり道草食うのはよしてもらいたいのだが」
「あれ、シャドウ~。俺達ウォイスが来いと言われたから、来たんだろ?」
「そこにGUNの仕事が入ったのだ、文句あるのか」
「・・・お仕事なら、反論無し」
シルバーはそう言うと苦笑いをしたが、私の方を向いたと思ったら、ニッコリ笑ってきた。 「ってことで、一緒に来て良いかな?俺達も王宮に用があって、此処に来たんだ」 「あ、ハイ。大丈夫ですわよ」 その後、雑談話に花が咲いたが、何をしたのかは、私はあまり覚えてない。ただ、2人共綺麗な顔立ちをしていたのは、覚えている。
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