永遠の月光花別視点
「あのさ」 「?」 「思ったんだけどさ・・・こんな事して怒られないかな?」 「貴方の為に行っている行動なんだ、貴方がそんな事考えるなら戻っても良いんだよ?」 「・・・」 「貴方が此処に留まるのだと言うのなら、そうすれば良い。此処は壊しても構わな…
『代償』。何かを得る為に、何かを失う。 とある魔導師は永遠を手に入れ、家族を失った。 とある子は力を手に入れ、栄誉を失った。 英雄は名を手に入れ、命を失った。 私は大事なモノを引き換えに、此処と****を手に入れた。 この世界に平穏な日々を送ら…
注意 ・番外編です。 ・少し腐向け ==================== 今日は珍しく彼女が散歩している。その隣には誰かがいた様だが、俺にはさほど関係無い様だった。 ハロウィンだから、と言われて無理矢理着させられたが・・・正直これもまあ良い…
今日は我が満ちる日だ。周りの者は、我に向けて祈ったりするのだ。儀式とやらを行う者もいる。皆、我に何かをお願いしているのだ。 ・・・だが、見ないで欲しいのだ。今日は・・・ 「それを隠してあげようか?」 そんな声が我の耳にあった。しかも、祈ってい…
1 0年 「逃げられたぞ!!追え!!」 獲物の声がこの森に木霊し、冷気が頬に伝っていく。そして連れている軍団を私の横を通り過ぎていく。30秒後には辺はしんと静かになる。 (・・・フフ、まだまだ) 日はまだ昇らない。・・・いや、昇ってもまた彷徨うから…
この世界は悲しい世界だ。この草原はそれが痛い程分かるんだ。 誰もが嫌うあの悲鳴と、剣がぶつかる音が聞こえる。 嗚呼、この世界は何も変わってない。 我侭づくしの人達が醜い戦いをしているよ。貴方は其れをどう見るんだろうね? 蒼い花と紅い花、どっち…
「どうしてこうなったの・・・」 「嘘つくな。貴様がやったのだろうに」 「私が?どうして・・・?」 「覚えてない・・・?どういう事だ」 「分からない・・・分からないよ。助けてよ、君が全てを・・・アア、助けてよ、私を」 「助けて・・・?人殺しをした…
レヴィアーデンは、昔々栄えた国で此処では初の魔導王国であった。レヴィアーデンは元々はレヴィアエデンと呼ばれていた。楽園えと続く国、神聖なる場所であると現在ではそう伝えられているが、実際の所はレヴィアタンと呼ばれる海の怪物(他の書物では悪魔…
「ふーん、月って簡単に欠ける事出来るのね」 シルフィはそう言って、月を見上げていた。俺からすればその月は満月なのだが、彼女からすればその月は三日月なのだろう。 無理も無い。俺はあの時、月を欠けさせたのだから。実際にそうなっているのでは無い。…
俺はアシュアって呼ばれていた。この世界で私の名を知らぬ者は殆どいなかった。理由は、私が作ったモノが非常に人気があるからである。まあ、小説を何気に作ったのが『何故か』売れたというだけなのだが。大体若い人が読んでくれているみたいだが、俺として…
「・・・」 『ねえ、そろそろ寝ようよ?』 「・・・嫌、まだやらなければならない事が・・・・・・」 『でもね、もう身体が限界でしょ?無茶はしないで』 「ー分かっているよ。でもね、こればっかりはやらなければならないんだ」 『あのね、それ私の身体だか…
空間世界に事柄を並べる。そしてその事柄の内容に誤りが無いか確認をし、あった場合は修正する。そして、それが終了したら僕はこの空間世界を飾り、その後再び『世界』を創る事となる。 僕はそんな事を繰り返し行っていた。相方であるシルバーと共に。 過ち…
闇と光は反対の意味を持つ。しかし、人によっては闇が光に、あるいはその逆になる場合がある。例えば、今日の天気が晴れだったとしよう。運動会等をやる場合は『喜び』を表せるが、長く続く晴天の場合、農家達が『困った』という感情を生むだろう。あるいは…
さて、『私』が言った事を整えた所で、『ワタシ』の結論・・・というよりかは推理だけども・・・それを言おうかな。 『ワタシ』だと『私』とごちゃごちゃになっちゃうから、以後『ワタシ』はアイと言っておこうかな。 私は同一人物であり、他人でもある。そ…
今日も一日が終わり、今日も月がこの闇を照らすだろう。 図々しいあの声も、夜になると収まり、いつも賑やかな市場は誰もいなくなる。 そんな時間が、私にとっては狂気を仰ぐ事となるのだ。 音が消えてしまって、光も見えず、独りぼっちの世界が目の前にある…
mental space(精神空間) 「・・・。」久々にこの空間に来た気がする。此処に行ったのはどれくらい前だったか。忘れてしまった。しかし、此処なら居ても疲れないし、むしろ疲労回復には丁度良い。・・・まあ、此処にいれば誰からも見られないというのが欠点…
あの方の為ならば、何をしても構わない。それが例え、誰もがやりたくなかったとしても。今まで、そうやって生きてきた。 とある者が非を唱えようが、私は構わなかった。だから、私は基本嫌われていた。 唯一、相手をしてくれたのはあの人だった。あの人は私…
『不明記録~Inizio della follia』の続きです。 *********** ???(年代不明) 誰も此処に呼ぶ事なんて出来る訳無いと私を嘲り笑った。そんなの分かっているさ。大切なあの人を生き返らせる事なんて、出来る訳でもない。でも、私は絶対にあの…
「ハァ・・・ハァ」 少年よ、何故絶望しか無い世界を受けいらないのだ? 「ー決まっているだろ、私は此処から出たい・・・出ないといけないんだ!!」 出る訳にはいかないよ。 「どうして・・・?」 ・・・ウォイス様の命令だから。 「貴様!!」 無駄だよ、…
夢に抱かれている俺は、現実を彷徨う。 最初の記憶を司ってみても、結構時が経っているのが実感出来る。 もう何年経つのだろうか?・・・あの異変、あの事件から。記憶が遠くなる程、俺の中に眠る、闇か光か分からない何かが込み上げてくるのだ。純情なる心…
日に日に増える予定です。 *********** Day eyes 「やっ!!今日もいい天気だな~!!」 「・・・そうだな」 「もう~、もう少しノリを上げたらどうだ??ほら笑って笑って!!」 「・・・何であの時僕を助けたの?英雄だからって、あれは」 「理…
私はあの時に来た時は魅力に溢れた街だった。探し彷徨う放浪の旅の中で見つけた希望。もしかしたらこれが私が夢見る世界だったのかもしれないと思った。全てを包む、白くて儚い光。人々が笑い合う日常。私が思い描いた世界に似ていた。 真実を知った私は、今…
完成でし。魔法陣・光を強めました。 黒羽以外誰も『答え』を見つけさせないつもりです。 少しだけ小説を。 ♪~♫♬~♪ 「フフフ、笑わせるね」 目の前には見覚えのある3人に、選ばれし者達に、紅月の人達がいる。私が立っているのは教会の奥の奥だった。逃げ…
1つの過去を思い描く。私の過去は結構古い。というのも私は元々『人間』では無かった。寿命も当然長かったから、その分過去を多く持っているんだ。君からすれば大した事では無いかもしれないけれどね。そう、私がどうして『人間』になったか。そこら辺説明し…
こんなんだったら、いっそ捨てれば良いんじゃない?そんな声が聞こえる。 「煩いなぁ」 軽くそう言うものの、私がそんな簡単に君を切り離す事など出来なかった。私が分かっている範囲はとても小さかった。目覚めた時には私に似た印象を持つ君がいたんだ。い…
塗りかけですが。 ガナール戦を少し描いてみました。何故、3人が彼(?)を追い詰めているのか。それは多分理解不能。 『少しだけ謎を挙げてみました。貴方には『ほぼ確実に』解かせない謎。』 解かせない自信があります。愛読者でも分からないかも。
シルバー ロストタワー頂上 「レヴィアーデンの魔術、お前らの記憶に刻み込めてやる・・・。闇暗水影ー」 ウォイスは唱えると、手を地面に置いた。そして大きな魔法陣が現れ、端の円には闇属性であろう蛇の様な物が現れた。 「ダークネスシャドウ・・・。地…
君の声が聞こえる。笑顔で笑う。俺は種の気配を感じていた。 俺の役目は『種』を目覚めさない事。 壊しても良かったのだが、俺はそんな簡単には壊さない。壊したくない。 今夜、君の記憶を『全て』取って偽りの記憶を植え付ける作業を行う。この範囲は君を知…
『それ』を作るのなら何かを失う必要があった。 私はそれを理解するのには無理があった。時間と共に『それ』は消えてゆく。 私は探さないとならない。だからやる必要があるのだ。 『それ』がそんな事を知る由など何処にも無い。 それを知っている人など何処…
英雄歴100年 ??? ??? 遠い遠い過去の話をしようか。星が沢山輝く夜空に下弦の月が照らすこんな風景なら、こんな過去を話した方が雰囲気が良いから。 思い出してみて。君は昔々こんな事をしていたとー。 ・・・君は思い浮かべた?僕?僕はそんなに良い…