夢想の針鼠の夢跡

物語に隠されたもう1つの物語 『過ち』を知る物語

日記の五の巻~Kas ir mani?

「・・・」

『ねえ、そろそろ寝ようよ?』

「・・・嫌、まだやらなければならない事が・・・・・・」

『でもね、もう身体が限界でしょ?無茶はしないで』

「ー分かっているよ。でもね、こればっかりはやらなければならないんだ」

『あのね、それ私の身体だからね?疲れている状態で交代なんて、お断りだからね?』

「・・・・・・そう、ですね。じゃあ、アレやってくれるのなら、お願いします。正直、眠いんですよ、貴方が察している通りで」

『だろうと思ったよ。私が言える義理ではないけれど、無茶はしないでね?』

「うん。ーんじゃ、おやすみ」

貴方はそう言って、眠りについた。

 

「んー。さてと、じゃあやろうかなぁ~」

私は深呼吸をして、貴方がお願いした『行動』を起こしてみる事にしよう。まあ、記憶は操作しているんだ、悟られる事は無いだろう。ー悟られても、何となくだけだろうから。

・・・私は一体誰何だろうね?まあ、誰でも良いっていう訳ではないけれどね。ちゃんと姿はあるんですね。ーただ、気づいて欲しかったのかなぁ。

様々な事件が沢山続き、遂には心髄にまで及んで行って、己の中でそれを重く、鋭く貫くのだ。 嘘だらけの世界で信じる事が出来るのは、己自身ただ一人。痛い思いとかしても良いんだ、嘘をつくのはもうこれで最後にしよう。だからお願い。早ク逃ゲテ。