夢想の針鼠の夢跡

物語に隠されたもう1つの物語 『過ち』を知る物語

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

正体の目~The identity of the white child 前編

手に腕、胸に背、首や顔。様々な所に管が幾つもある。 そしてその管の集まりは巨大な丸い筒にある訳なのだが、その筒は密閉空間であり、その中に赤い『液』がある。 その中に眠っているのは白い子。 その白い子は微かに目を開いた。そして、その筒を割ろうと…

幻想の赤月 -9章 魔導師の捜索~Marionette-Welt

何度もそんな光景を見ているのだ。もういい加減にして貰いたいものだ。 もううんざりである。とっとと消えてしまえば良いではないか・・・。 私はそう思って、お前を批判した。 でも今は違うのだ。何故こんな事言ってしまったのだ・・・。 全く聞こえないの…

従者の見たセカイ~Passato crudele di scudiero

あの方の為ならば、何をしても構わない。それが例え、誰もがやりたくなかったとしても。今まで、そうやって生きてきた。 とある者が非を唱えようが、私は構わなかった。だから、私は基本嫌われていた。 唯一、相手をしてくれたのはあの人だった。あの人は私…

Inizio della follia

『不明記録~Inizio della follia』の続きです。 *********** ???(年代不明) 誰も此処に呼ぶ事なんて出来る訳無いと私を嘲り笑った。そんなの分かっているさ。大切なあの人を生き返らせる事なんて、出来る訳でもない。でも、私は絶対にあの…

幻想の赤月 -8章 王と魔導師と科学者と・・・

今回は少々グロいです。注意を。 *********** シャドウ アポトス~食事所 「ディアネス、お前はこんな所で飲んでいて良いのか?」 「ああ。今回は調査が終わったからな。お前もどうだ?」 「頂く。・・・しかし、此処は本当に不可思議な事件が多…

不明記録~Various people's thoughts

「ハァ・・・ハァ」 少年よ、何故絶望しか無い世界を受けいらないのだ? 「ー決まっているだろ、私は此処から出たい・・・出ないといけないんだ!!」 出る訳にはいかないよ。 「どうして・・・?」 ・・・ウォイス様の命令だから。 「貴様!!」 無駄だよ、…

オリソニ紹介の談 いりすーばんな

オリソニでは無いが、設定が一部オリジナルなので表記はしておく。 シャドウ エメラルド守護者且結界の人柱である。人柱の印は太陽の形をしている。武術とカオスコントロールを得意とする。 公の場としての活動は警備であるが、事実上彼1人で大勢の警備員が…

様々な事件が沢山続き、遂には心髄にまで及んで行って、己の中でそれを重く、鋭く貫くのだ。 嘘だらけの世界で信じる事が出来るのは、己自身ただ一人。痛い思いとかしても良いんだ、嘘をつくのはもうこれで最後にしよう。だからお願い。早ク逃ゲテ。