2013-01-01から1年間の記事一覧
~紅月サイド~ 「紅月様の仰る通りでございます!!従わない者は全て抹殺すれば良いのです!!」 紅月はこの景色を眺め、誓った。『此処を無にしてやる』と。あの過去を断ち切り、全てを作り直すのだ。彼奴の縁を断ち切る為にも、これを成し遂げる。 7年間…
「これは昔のお話。 君は知っているよね?紅月の悲劇。 この悲劇に携わっていた人のお話だよ。 その子は元々人間だったんだよ。 でもとある事を理由に、何万年も生きる事になったんだ。 そして、その子はとある人と友達になったんだ。 ・・・その友達は病気…
「あのさ」 「?」 「思ったんだけどさ・・・こんな事して怒られないかな?」 「貴方の為に行っている行動なんだ、貴方がそんな事考えるなら戻っても良いんだよ?」 「・・・」 「貴方が此処に留まるのだと言うのなら、そうすれば良い。此処は壊しても構わな…
何も感じず、何も考えず、ただただ前へ行く。真下にはランタン等の光が程よく闇と調和して、幻想的な風景を作り出している。そして真上には、この闇を白に染める雲が、私達を見下ろしている。そして、後ろには私を追う者がー。 翼は契れていても、構わない。…
『代償』。何かを得る為に、何かを失う。 とある魔導師は永遠を手に入れ、家族を失った。 とある子は力を手に入れ、栄誉を失った。 英雄は名を手に入れ、命を失った。 私は大事なモノを引き換えに、此処と****を手に入れた。 この世界に平穏な日々を送ら…
珍しく此処に雪が降っている。それもあってか、少し寒かった。俺にとっては雪国生まれだったというのもあり、そう感じる事は此処では無かったのだが。南、しかも暖流が流れている此処で雪が降るのは大変珍しい事なのである。 当然此処の周りの人達は「大変だ…
注意 ・番外編です。 ・少し腐向け ==================== 今日は珍しく彼女が散歩している。その隣には誰かがいた様だが、俺にはさほど関係無い様だった。 ハロウィンだから、と言われて無理矢理着させられたが・・・正直これもまあ良い…
静寂。 此処は至ってシンプルなルールで成り立っている。難しい?そんなルールを破らなかったら良い事じゃないか。人一倍動けば認められるんじゃないの? ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「そんな事やれば、彼を守る役目はどうするのですか!?」 「…
今日は我が満ちる日だ。周りの者は、我に向けて祈ったりするのだ。儀式とやらを行う者もいる。皆、我に何かをお願いしているのだ。 ・・・だが、見ないで欲しいのだ。今日は・・・ 「それを隠してあげようか?」 そんな声が我の耳にあった。しかも、祈ってい…
「・・・此処は?」 「此処が、私達の住む世界ー『裏世界』よ。表世界の私」 「此処が・・・こっちはむこうと違う雰囲気持っているが、いい風景だな」 「呑気な事言ってて良いの?ソニックやシャドウがこっちのソニックとシャドウで戦っているけど」 「助け…
満月の時のみ鳴り出す幻想曲。様々な可能性を奏でて、この世界を満たしていく。可能性しか奏でないから、誰かがそれを表に出して現実にしなければならない。表にどう出すか。それは皆の考え次第である。そのままその事を伝えたり、同じ音を奏でたり、絵に描…
ウォイスがシャドウとルファーを現場に送らせようとしている頃、シルバーは黒い化物と応戦していた。彼はとても鋭い木の枝を覚醒させ、身体を貫かす程の力を得た木の枝は彼の本来の力、サイコキネシスで黒い化物の足首を狙い投げていた。 「・・・少しはこれ…
『神信ずる者、全てにおいて此処に落ちて逝く 罪を認めれし者、清水を飲み罪滅ぼしを得る 地獄と天国の安静を保つ為に犠牲を捧げるのだ』 古き信書には、その様な言葉が書かれていた。 この書物がまさか実在していたと気づいた時、既に遅かった。その精神は…
1 0年 「逃げられたぞ!!追え!!」 獲物の声がこの森に木霊し、冷気が頬に伝っていく。そして連れている軍団を私の横を通り過ぎていく。30秒後には辺はしんと静かになる。 (・・・フフ、まだまだ) 日はまだ昇らない。・・・いや、昇ってもまた彷徨うから…
とある国が一つ滅んだ。 そして、その代わりとなる国が一つ生まれた。 此処最近の出来事だ。 誰も、分かっていないだろう。 元々その代わりの国が、『代理』である事を・・・。 相変わらず、この世界は愚か者ばかりだ。 我が教えた事を直ぐに真似て、新たな…
「うげっ・・・不気味だな」 「僕らも封印する量を見ただろう、これくらいは当然だ。・・・むしろ半減したか?」 「そうだが・・・・・・それでこの量は、ちょっと不気味だ。反撃される可能性は無いんだろ?」 『それは無いよ、この中の人達は行動はある程度…
・・・今いるのが、私で、ワタシは眠っている。 私がこうして行動していられるのは限度がある。精神だけだったら、余り疲れを感じないんだけどね。でも、精神だけ彷徨う様になると、いずれ消滅するなり、天界の使者に連れてかれたりする。ー既に死んでいると…
目の前にいる貴方は微笑む。 それは、貴方なのかは分からないけれど。 「ー此処が私が求めた事なんだ」 笑う貴方は眩しく見えたんだ。 平凡な生活の中で、様々な波乱が起こってさ、こうして真剣に顔を合わせた事は無かったかもね。 でも、それで良いんだと私…
「お久しぶり、ソシア。私の事、覚えているかしら?」 「ええ、知っていますよ。・・・相変わらず、綺麗な顔立ちですね」 「フフ、ありがと。嬉しいわ。ーで、ウォイス達はいない?」 「少なくとも周りにそれらしい人物はいないみたいですが・・・それがどう…
この世界は悲しい世界だ。この草原はそれが痛い程分かるんだ。 誰もが嫌うあの悲鳴と、剣がぶつかる音が聞こえる。 嗚呼、この世界は何も変わってない。 我侭づくしの人達が醜い戦いをしているよ。貴方は其れをどう見るんだろうね? 蒼い花と紅い花、どっち…
ウォイス アファレイド王宮 アファレイドはいつもと変わらず、広場では会話して、買い物をしている声が響き渡っていた。俺達は、ルナの所へ、行こうとした。 が、此処で問題があった。 何でも、昨日の夜にあの人が引きこもっていた図書館で騒ぎがあったとか…
「どうしてこうなったの・・・」 「嘘つくな。貴様がやったのだろうに」 「私が?どうして・・・?」 「覚えてない・・・?どういう事だ」 「分からない・・・分からないよ。助けてよ、君が全てを・・・アア、助けてよ、私を」 「助けて・・・?人殺しをした…
英雄歴100年 「ふむ・・・此処はこうすれば、こうなるのか」 今日は珍しく私の主が勉強をしている。いや、最初はそう思ったが、よくよく見ればこれは魔術の研究をしている様だ。周りにはそのメモらしきモノが沢山落ちていたり、貼られていたり、置いていたり…
眠っている。見た感じは、だが。眠っているが、起きているんだ、多分。 多分起こそうとしたら、捕まるパターンであろう。 詳しい事は知らない。しかし、そんな気がするだけである。 やけに余裕のある空気が流れているから、尚更罠があるんじゃと思ってしまう…
スコール ??? 紅月様は封印された。あの『永遠の魔導師』ら連中に。しかし、こっちも手柄はあった。だが、あの英雄を殺すだけでもこんなに時間を必要をするとは・・・あの友人らを殺すのならば、何程の時間が必要とするのだろうか?ガナール・・・奴の存…
城の前には紅い花。闇の空には朱い星。床の下には赤い血。 全て『アカ』で彩られた此処は、綺麗だった。狂気を仰ぐのには丁度良かった。紅い目をした私は、こうして全てを『アカ』で染めるのだ。ー明るさと彩度、それぞれ違って綺麗でしょ? 今日は、自由な…
スコール・ザ・ドラゴン(左側) 性別 男 年齢 25歳 身長 120cm 体重 45kg 特技 武術・魔術(主に属性付与関連が得意)ランク メイジ(SB) 一人称 俺、我 二人称 貴様(ら)、お前(ら) 100年前、紅月に従っていた者の中の一人。背中の翼は引きちぎっても1…
タッ、タッ、タッ。 「あーあ、こんなんじゃ暇でなりませんわ!!」 私、ティア・アンブラ・レヴィアは此処『アファレイド』で母に言われ、お城に連れてかれる事となっていた。 そもそも、私の家族の人は貴族であり、私はお嬢様という我侭言い放題の位にいる…
『推測』 過去を知らない者達で、勝手に彼の過去を推測する者らが嫌いだ。何故、俺がこんな事をしているか、考えた事をあったのだろうか。誰も、あんな事件の真相を知らないのに・・・。真相を知らぬ者に、俺を知る権利など、無い。嫌なのは、その誤った答え…
ウォイス、貴様は何を我に求めているのだ? それが、お前が望むモノならば、何故我を殺めようとしているのだ? ー解せぬ。我は一体誰であったか、忘れたのか? ・・・・・我は、ウォイスの・・・悪魔の弟子だ・・・・・・。 英雄歴0年ー冬 「紅月様、ご報告…