2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
・・・今いるのが、私で、ワタシは眠っている。 私がこうして行動していられるのは限度がある。精神だけだったら、余り疲れを感じないんだけどね。でも、精神だけ彷徨う様になると、いずれ消滅するなり、天界の使者に連れてかれたりする。ー既に死んでいると…
目の前にいる貴方は微笑む。 それは、貴方なのかは分からないけれど。 「ー此処が私が求めた事なんだ」 笑う貴方は眩しく見えたんだ。 平凡な生活の中で、様々な波乱が起こってさ、こうして真剣に顔を合わせた事は無かったかもね。 でも、それで良いんだと私…
「お久しぶり、ソシア。私の事、覚えているかしら?」 「ええ、知っていますよ。・・・相変わらず、綺麗な顔立ちですね」 「フフ、ありがと。嬉しいわ。ーで、ウォイス達はいない?」 「少なくとも周りにそれらしい人物はいないみたいですが・・・それがどう…
この世界は悲しい世界だ。この草原はそれが痛い程分かるんだ。 誰もが嫌うあの悲鳴と、剣がぶつかる音が聞こえる。 嗚呼、この世界は何も変わってない。 我侭づくしの人達が醜い戦いをしているよ。貴方は其れをどう見るんだろうね? 蒼い花と紅い花、どっち…
ウォイス アファレイド王宮 アファレイドはいつもと変わらず、広場では会話して、買い物をしている声が響き渡っていた。俺達は、ルナの所へ、行こうとした。 が、此処で問題があった。 何でも、昨日の夜にあの人が引きこもっていた図書館で騒ぎがあったとか…
「どうしてこうなったの・・・」 「嘘つくな。貴様がやったのだろうに」 「私が?どうして・・・?」 「覚えてない・・・?どういう事だ」 「分からない・・・分からないよ。助けてよ、君が全てを・・・アア、助けてよ、私を」 「助けて・・・?人殺しをした…
英雄歴100年 「ふむ・・・此処はこうすれば、こうなるのか」 今日は珍しく私の主が勉強をしている。いや、最初はそう思ったが、よくよく見ればこれは魔術の研究をしている様だ。周りにはそのメモらしきモノが沢山落ちていたり、貼られていたり、置いていたり…
眠っている。見た感じは、だが。眠っているが、起きているんだ、多分。 多分起こそうとしたら、捕まるパターンであろう。 詳しい事は知らない。しかし、そんな気がするだけである。 やけに余裕のある空気が流れているから、尚更罠があるんじゃと思ってしまう…
スコール ??? 紅月様は封印された。あの『永遠の魔導師』ら連中に。しかし、こっちも手柄はあった。だが、あの英雄を殺すだけでもこんなに時間を必要をするとは・・・あの友人らを殺すのならば、何程の時間が必要とするのだろうか?ガナール・・・奴の存…
城の前には紅い花。闇の空には朱い星。床の下には赤い血。 全て『アカ』で彩られた此処は、綺麗だった。狂気を仰ぐのには丁度良かった。紅い目をした私は、こうして全てを『アカ』で染めるのだ。ー明るさと彩度、それぞれ違って綺麗でしょ? 今日は、自由な…
スコール・ザ・ドラゴン(左側) 性別 男 年齢 25歳 身長 120cm 体重 45kg 特技 武術・魔術(主に属性付与関連が得意)ランク メイジ(SB) 一人称 俺、我 二人称 貴様(ら)、お前(ら) 100年前、紅月に従っていた者の中の一人。背中の翼は引きちぎっても1…
タッ、タッ、タッ。 「あーあ、こんなんじゃ暇でなりませんわ!!」 私、ティア・アンブラ・レヴィアは此処『アファレイド』で母に言われ、お城に連れてかれる事となっていた。 そもそも、私の家族の人は貴族であり、私はお嬢様という我侭言い放題の位にいる…
『推測』 過去を知らない者達で、勝手に彼の過去を推測する者らが嫌いだ。何故、俺がこんな事をしているか、考えた事をあったのだろうか。誰も、あんな事件の真相を知らないのに・・・。真相を知らぬ者に、俺を知る権利など、無い。嫌なのは、その誤った答え…
ウォイス、貴様は何を我に求めているのだ? それが、お前が望むモノならば、何故我を殺めようとしているのだ? ー解せぬ。我は一体誰であったか、忘れたのか? ・・・・・我は、ウォイスの・・・悪魔の弟子だ・・・・・・。 英雄歴0年ー冬 「紅月様、ご報告…
シグ アファレイド魔導王国~魔導研究所(20分前) 「ただいまです~」 扉を開けて出迎えてくれたのは、ルナとポフィルだった。 「おお、お帰り・・・ってどうしたのだ、その怪我は」 「敵に襲われまして。おそらくは紅月を慕ってソニックらと戦った者達と思…
レヴィアーデンは、昔々栄えた国で此処では初の魔導王国であった。レヴィアーデンは元々はレヴィアエデンと呼ばれていた。楽園えと続く国、神聖なる場所であると現在ではそう伝えられているが、実際の所はレヴィアタンと呼ばれる海の怪物(他の書物では悪魔…
「ふーん、月って簡単に欠ける事出来るのね」 シルフィはそう言って、月を見上げていた。俺からすればその月は満月なのだが、彼女からすればその月は三日月なのだろう。 無理も無い。俺はあの時、月を欠けさせたのだから。実際にそうなっているのでは無い。…