夢想の針鼠の夢跡

物語に隠されたもう1つの物語 『過ち』を知る物語

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日記の七の巻~Screamed with sorrows

・・・・・耳ザリだ。止めてよ・・・誰?俺の耳元で、悪魔の様な声を囁く奴は・・・。 やめてよ、嫌だよ・・・。孤独は・・・嫌ダ・・・。 「ー!!」 目が覚めた。胸元を見ても、印は見当たらない。じゃあ、あの声は・・・。 「大丈夫?シルバー、貴方悲鳴…

日記の六の巻~The eternal curse

俺はアシュアって呼ばれていた。この世界で私の名を知らぬ者は殆どいなかった。理由は、私が作ったモノが非常に人気があるからである。まあ、小説を何気に作ったのが『何故か』売れたというだけなのだが。大体若い人が読んでくれているみたいだが、俺として…

日記の五の巻~Kas ir mani?

「・・・」 『ねえ、そろそろ寝ようよ?』 「・・・嫌、まだやらなければならない事が・・・・・・」 『でもね、もう身体が限界でしょ?無茶はしないで』 「ー分かっているよ。でもね、こればっかりはやらなければならないんだ」 『あのね、それ私の身体だか…

日記の四の巻~Jouer dolls

英雄歴0年夏ー天気異変1日目夜 「・・・あーあ、つまらないなぁ」 「そんな事ウォイス様に見られたら・・・」 「良いんだよ。別に気まぐれでやっている事だしさ、バレたらその時は記憶操作すれば良いし」 「おい、主にそんな事するのか?」 「だーかーら。眠…

犠牲となったモノ~World wanted

空間世界に事柄を並べる。そしてその事柄の内容に誤りが無いか確認をし、あった場合は修正する。そして、それが終了したら僕はこの空間世界を飾り、その後再び『世界』を創る事となる。 僕はそんな事を繰り返し行っていた。相方であるシルバーと共に。 過ち…

日記の三の巻~Nuit d'orage

闇と光は反対の意味を持つ。しかし、人によっては闇が光に、あるいはその逆になる場合がある。例えば、今日の天気が晴れだったとしよう。運動会等をやる場合は『喜び』を表せるが、長く続く晴天の場合、農家達が『困った』という感情を生むだろう。あるいは…

日記の二の巻~Mortal sin

さて、『私』が言った事を整えた所で、『ワタシ』の結論・・・というよりかは推理だけども・・・それを言おうかな。 『ワタシ』だと『私』とごちゃごちゃになっちゃうから、以後『ワタシ』はアイと言っておこうかな。 私は同一人物であり、他人でもある。そ…

日記の一の巻~My conclusion

今日も一日が終わり、今日も月がこの闇を照らすだろう。 図々しいあの声も、夜になると収まり、いつも賑やかな市場は誰もいなくなる。 そんな時間が、私にとっては狂気を仰ぐ事となるのだ。 音が消えてしまって、光も見えず、独りぼっちの世界が目の前にある…

正体の目~The identity of the white child 後編

mental space(精神空間) 「・・・。」久々にこの空間に来た気がする。此処に行ったのはどれくらい前だったか。忘れてしまった。しかし、此処なら居ても疲れないし、むしろ疲労回復には丁度良い。・・・まあ、此処にいれば誰からも見られないというのが欠点…

正体の目~The identity of the white child 中編

ウォイスが出てくれないかと言って、3時間程経つ。未だに会話しているらしい。幸い、ガラルの肉体は出ていた為に、ガナールはガラルに縛られなくなっていた。 「・・・全く~。急にガラルって子が割り込んで来たから驚いちゃった」 「まあ、それを知らない私…

様々な事件が沢山続き、遂には心髄にまで及んで行って、己の中でそれを重く、鋭く貫くのだ。 嘘だらけの世界で信じる事が出来るのは、己自身ただ一人。痛い思いとかしても良いんだ、嘘をつくのはもうこれで最後にしよう。だからお願い。早ク逃ゲテ。