夢想の針鼠の夢跡

物語に隠されたもう1つの物語 『過ち』を知る物語

幻想の赤月 -7章 1/2 神秘たる存在~Sacred Prince

全ての人々に捧げよう。ー神に祈る者に、神秘たる現象を・・・。 永久(とわ)に咲き続ける蒼い薔薇と朱い薔薇。 2つの花は周りの花よりも美しく、儚い。 それを抗う者よ、何故私の命令に歯向かうのだ? 歯向かう者は許されない罪だ。 ー神に逆らう者に勝る…

幻想の赤月 第?幕 +1章  光の行方

英雄歴0年ー夏、0日目(夜) ??? ??? 満月の時が来る2日前の夜。 1人の少年と1人の魔導師がとある場所で話をしていた。 「・・・そう」 少年はそう言って、スタンドグラスを見る。蒼い光が彼の身体を覆っていた。一方魔導師は少年を見ていた。 「・・…

夢想の闇夜 第3幕 1章 少女鈴吹雪~to know the past (しょうじょりんすいせつ)

1つの過去を思い描く。私の過去は結構古い。というのも私は元々『人間』では無かった。寿命も当然長かったから、その分過去を多く持っているんだ。君からすれば大した事では無いかもしれないけれどね。そう、私がどうして『人間』になったか。そこら辺説明し…

???

こんなんだったら、いっそ捨てれば良いんじゃない?そんな声が聞こえる。 「煩いなぁ」 軽くそう言うものの、私がそんな簡単に君を切り離す事など出来なかった。私が分かっている範囲はとても小さかった。目覚めた時には私に似た印象を持つ君がいたんだ。い…

『―誰にも、邪魔はさせないよ』

塗りかけですが。 ガナール戦を少し描いてみました。何故、3人が彼(?)を追い詰めているのか。それは多分理解不能。 『少しだけ謎を挙げてみました。貴方には『ほぼ確実に』解かせない謎。』 解かせない自信があります。愛読者でも分からないかも。

幻想の赤月 -6章 Non posso dire che io sto piangendo

シルバー ロストタワー頂上 「レヴィアーデンの魔術、お前らの記憶に刻み込めてやる・・・。闇暗水影ー」 ウォイスは唱えると、手を地面に置いた。そして大きな魔法陣が現れ、端の円には闇属性であろう蛇の様な物が現れた。 「ダークネスシャドウ・・・。地…

再開収録本~Demande d'ami

「お前は一体何者だ?」 そんな事言われ続け、どれくらい経ったのだろうか?友人は皆朽ちていくが、私は全く朽ちた感覚も無かった。友人はこれを「目的の為にこうなったんだね、可哀想だな」と言っていた。いつの間にか友人は成長していて、私よりも大人っぽ…

不明記録~The warding magic

君の声が聞こえる。笑顔で笑う。俺は種の気配を感じていた。 俺の役目は『種』を目覚めさない事。 壊しても良かったのだが、俺はそんな簡単には壊さない。壊したくない。 今夜、君の記憶を『全て』取って偽りの記憶を植え付ける作業を行う。この範囲は君を知…

幻想の赤月 -5章 It does not settle down!

シャドウ クロノス都市~とあるカフェ 「・・・おい、何だこの騒ぎは」 「知らないけれど、多分俺達の事を英雄だと思われてるんだと思う・・・」 僕が尋ねてみると、シルバーはそれに答えた。どう見てもこの人数は尋常ではないだろう。何しろあまりにも多く…

オリソニ紹介の談 うつとーぱ

オリソニでは無いが、設定が一部オリジナルなので表記はしておく。 シルバー エメラルド守護者且結界の人柱である。人柱の印は三日月の形をしている。ロストタワーの儀式により、超能力の他に『覚醒を操る』力を持っている。超能力の一部である『読心術』は…

無題

『それ』を作るのなら何かを失う必要があった。 私はそれを理解するのには無理があった。時間と共に『それ』は消えてゆく。 私は探さないとならない。だからやる必要があるのだ。 『それ』がそんな事を知る由など何処にも無い。 それを知っている人など何処…

夢想の闇夜 第2~3幕 0.5章 Along with the sound playing~奏でる音色と共に

英雄歴100年 ??? ??? 遠い遠い過去の話をしようか。星が沢山輝く夜空に下弦の月が照らすこんな風景なら、こんな過去を話した方が雰囲気が良いから。 思い出してみて。君は昔々こんな事をしていたとー。 ・・・君は思い浮かべた?僕?僕はそんなに良い…

夢想の闇夜 第2幕 3章 3つの意識~Good will and malicious

この姿を維持するには、本当の不老不死になる必要がある。我が手に入れた不老不死はどちらかというと老いて死ぬ事は無いくらいで、ナイフか何かで無理矢理殺すのは出来る。しかし、我には役目がある。この魔学の黒歴史を守る役目が・・・。だから、死んでは…

幻想の赤月 -4章 element sylphid

・・・その四精霊に逢う事が出来るのは『神』と『精霊』と『天使』と『清き人間』のみだ。四精霊は基本肉体を持たない、魂の存在。魂の状態では上記の4つの種族のみだ。・・・しかし、肉体を持つ身体を得た時はまた別だろう。しかし、今探すのは難しい。何…

夢想の闇夜 第2幕 2章 実験結果

さあ、始めようか。あちらは『魔術』の世界。こっちは『科学』の世界。 これを機に両方混ざり合わせれば新たな力が生まれるだろうー。 所詮、人間は全てに白黒付けたがる。善悪の様に。誰もが完璧な世界を心見たいのだ。 *********** フォルカ ?…

「うごメモはてなユーザーへ100の質問!」に回答!

「うごメモはてなユーザーへ100の質問!」に回答します!> id:ugomemohatena 01. うごメモを始めたのはいつから? 1月上旬。もうすぐ3年。数えてみて。 02. はてなIDやニックネームの由来を教えて! 前の『ソニビィ』はソニックとカービィが好きだから。 『…

幻想の赤月 -3章 With the mysterious force

神々が人間界を干渉していた時、神々は『精霊』と呼ばれる生物を最初に誕生させた。そして、豊かな『創生』の力を少しだけ分け与えた。精霊達は神々の者達と共に人間界を創った。そしてその中でも大きな力を持つ妖精を『大精霊』と呼ぶ様になり、その大妖精…

オリソニ紹介の談 ちいのそ

イラストによる紹介は今回が初。順に説明します。(詳しい詳細は前に出した幻想の赤月に出てくるキャラについてを見てください) 左 ウォイス(満月姿) 十四夜〜十六夜の夜にこの姿となる。イメージカラーは赤と白。通常時だと青と黒である。性格もやや好戦的…

幻想の赤月 -2章 鎖術師の事情~Silver knihe

・・・銀色に輝く夜。月はあの事件以来初めての満月だ。 今頃ウォイスは姿を変えているだろう。 シルバーは今頃、様々な不安を胸に何処かに行っている。 シャドウは未だに仕事をしているか、終わったのか。 シアンは小さいからもう眠っている。 シルフィは表…

幻想の赤月 -1章 Sorrow's friends

「・・・幻想の赤月の先をお話しよう。しかし、皆が区別する様、この世界ではこう呼んでいるのだ。覚えて欲しい」 ・赤月では大きく分けて3つの話がある。一つは事件発生からソニックの死までを。一つはソニックの死から闇の破壊者が活動開始されるまでを。…

不明記録~Last sacrifice

チリチリチリチリ・・・・。 何かが燃える音がこの部屋に木霊する。それと同時に妙な心臓の音が聞こえる。 何かがくる・・・。それも相当恐ろしい何かが来る・・・。 何も言わず奥へ行く。奥に答えがあると分かっている以上、行かなければならない。でも変な…

Greece plans~Epsilon

我の友人の研究を記す。 友人の科学者は人格あるいは肉体を作り、それを生きられる『人』としての計画を作った。友人は我にその為の実験体が欲しいと言ったので、我は我の友人にこの事を少し伏せて事情を話した。結果、彼は悩みながらも承知してくれた。 「…

???

「・・・これがアレなのか?」 「多分。合っていると思うが・・・」 アレを見てみる。どう見ても兵器には見えないが・・・ 「・・・俺はこれが兵器には見えない」 「ーっ!!こいつ相当魔力あるー」 そう。言われてみれば確かに相当の魔力があった。目覚めれ…

キャラのプロフィール・用語、場所説明集

物語に出てくる者・何処に属するかなどの設定を入れたオリソニ紹介です。尚、一部オリジナルの設定が出ている公式キャラも書いておきます。 重要人物はこちらへどうぞ↓ 『http://suzu0123.hatenablog.com/entry/2014/03/10/231653』 お借りしている人物はこ…

夢想の闇夜 第2幕 1章 科学と魔学

第2幕 理性を封じる者 俺はあの時に様々な事件を見た。悲しみに囚われた俺は目の前で最愛の妹を殺されたのを見てしまった。・・・でもその先の事は覚えていない。気が付けば、そこには俺以外生の気配を感じず、皆安らかに倒れて眠っていた。覚えていないが最…

夢想の闇夜 第1幕 5章 全ての原点

??? ウォイス 「・・・はぐれてしまったか」 谷の奥深く、俺達は迷子となっていた。 ただ、ドゥームが近くいた事が不幸中の幸いだろうか。 「ドゥーム、大丈夫か?」 「痛・・・。ちくしょー・・・」 「一応出来る限りの回復をしておくが・・・」 ドゥー…

不明記録~The way of the flowering plant

ぽつぽつと 雨ガ降ル。 言葉だけでは伝わりキレナイオト。 寂シイ。 イマ、我の前ニ君がイる。アあ、いルトも。彼ガ望んデイたモの。 そレをヤつによっテ・・・。ユっクり朽ちてユく。 ・・・モし、我ノ声が聞こえルのなラ、言っテ欲シい。 「彼は、ソ・・・…

夢想の闇夜 第1幕 第4章 ミルゥームの王子様

注意書きは省略します。 *********** あれらは結構前だったから覚えてない。 当時、彼には理解するのは幼すぎたのだ。だから・・・。 もしかしたら少し早く生まれていれば、あるいは出来たのかもしれない。 でも過去に過ぎた事なのだから・・・。…

幻想の赤月のその後 ??? ある時の前

彼はじっと見つめている。訳分からないので聞いてみた。彼は答えた。「これも彼を救う手段の1つ」と。はっきり言って彼の考えてる事はあまり理解出来ない。側近である我でさえ、彼の心は読めない。読みづらい。彼に心を読める様な魔術があればいいのにな。…

夢想の闇夜 第1幕 3章 1つ目の悲しみ

・赤月に出てくるオリソニの過去です。 ・一部本編に関連します。 *********** コテンアの街 ウォイス 「・・・?」 「ようやく目覚めたか。」 「王・・・?父・・・?」 目の前は見覚えの無い部屋。上にはカーテンがあった。ああ、此処は病院か…

様々な事件が沢山続き、遂には心髄にまで及んで行って、己の中でそれを重く、鋭く貫くのだ。 嘘だらけの世界で信じる事が出来るのは、己自身ただ一人。痛い思いとかしても良いんだ、嘘をつくのはもうこれで最後にしよう。だからお願い。早ク逃ゲテ。